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外来のご案内

救命救急センター 【常勤医師数12名】

診療科の紹介

武蔵野赤十字病院は救急医療を重要な診療機能の柱と位置づけています。
当院救急センターは大きく分けて、救命救急センターと救急外来からなっています。

救命救急センターは生命の危機にさらされた重症傷病者や、全身管理を必要とする特殊な病態の方を対象としています。
集中治療施設ですので一般診療の受付はありません。

また各科のスタッフと協力して、救命救急専従医が核となって24時間体制で診療に当たっています。

救命救急センター オペ2救命救急センター オペ1

主な傷病は、脳血管障害(脳卒中)、重症心疾患、重症呼吸不全、重症膵炎、肝不全、敗血症や多臓器不全、事件事故や労災などによる多発外傷、さまざまな中毒、ショックを伴う傷病、熱傷、窒息、溺水、環境異常(熱中症、低体温症)、心肺停止などがあげられます。

また適応がある場合は積極的に最新の治療法や、エビデンス(科学的医学的根拠)に基づいた医療、ガイドラインに基づいた医療を導入し、医療水準の向上と標準化を推進しています。 平成29年度の救命救急センター総入院患者数は1,431名であり、平均在室日数は6.9日となっています。 より重症の患者さんを収容しているのと同時に、集中治療を必要としている方のために、常に病床を確保するよう努力しています。

認定施設
  • 日本救急医学会 指導医指定施設
  • 日本救急医学会 専門医指定施設
  • 日本DMAT・東京DMAT指定施設
  • 日本集中治療医学会 専門医研修施設
  • 日本外傷学会 外傷専門医研修施設

スタッフ紹介

須崎 紳一郎

救命救急センター部長

須崎 紳一郎(すざき しんいちろう)

専門領域

  • 集中治療
  • 中毒
  • 外傷

資格等

  • 日本医科大学救急医学科 客員教授
  • 東京医科歯科大学医学部臨床教授
  • 日本救急医学会評議員
  • 日本中毒学会評議員、代表理事
  • 日本腹部救急医学会評議員
  • 日本臨床救急医学会評議員
  • 日本外傷学会評議員
  • 日本中毒学会クリニカル・トキコロジスト
  • 日本航空医療学会評議員
  • 救急医学会認定医、専門医、指導医(日本救急医学会)
  • 外科学会認定医、専門医(日本外科学会)
  • 外傷学会専門医(日本外傷学会)
  • 災害派遣医療チーム(DMAT)隊員登録者(厚生労働省医政局,東京都)
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

著書

  • CPR:救命蘇生 須崎 紳一郎 監修( メディカルサイエンス インターナショナル)

平成11年4月より当院にて救命救急を担当しています。院内各科との連携協力のもとに救命救急センターの診療運用に努めてきました。この間3次救急の診療受け入れ数は4倍に、スタッフ数も2倍になりました。平成18年11月には救急センターは病院正面に拡大移転されて明るく大きくなり、陣容も強化して地域への診療責任に十分応じることができる体制構築を図りました。救命救急センターは一般外来のない、いわば裏方ですが、災害時や緊急時にこそ「命を守る最後の砦」と頼られるよう頑張っています。
 



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部長

原田 尚重(はらだ なおしげ)  

資格等

  • 日本救急医学会専門医
  • 日本救急医学会指導医
  • 日本赤十字社東京都支部救護員指導者
  • 日本救急医学関東地方会幹事
  • JPTECインストラクター
  • JPTEC関東世話人
  • JATECインストラクター
  • 災害派遣チーム(DMAT)隊員(厚生労働省医政局、東京都)
  • 日赤災害医療コーディネーター
  • 日本赤十字社看護師特定行為研修指導者講習会修了
  • 全日本病院協会主催看護師特定行為に係る指導者リーダー養成研修会修了
役職・氏名専門領域資格等
副部長
原 俊輔
(はら しゅんすけ)
  • 救急全般
  • 外傷
  • 集中治療
  • 日本外科学会専門医
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 日本救急医学会指導医
  • 日本救急医学会関東地方会幹事
  • 日本DMAT隊員
  • 東京DMAT隊員
  • 医学博士
  • TNT研修会修了
副部長
蕪木 友則
(かぶらき とものり)
  • 救急・外傷・救急外科
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 日本救急医学会指導医・評議員
  • 日本集中治療医学会集中治療専門医・評議員
  • 日本外科学会専門医
  • 日本外傷学会外傷専門医・評議員
  • 日本臨床救急医学会評議員
  • 社会医学系専門医
  • 医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
医師
寺岡 麻梨
(てらおか まり)
  • 救急
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • JATECコース修了
  • JMECCインストラクター
医師
平山 優
(ひらやま まさる)
  
医師
山本 浩大郎
(やまもと こうたろう)
  • 救急
  • JATECコース修了
  • JMECC修了
  • ITLS Advanced Provider Course
  • ITLS Basic Provider Course
  • ISLS(脳卒中初期診療)コース修了
  • JPTECプロバイダーコース修了
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
鈴木 秀鷹
(すずき ひでたか)
  • 内科
  • 日本内科学会認定内科医
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
岸原 悠貴
(きしはら ゆうき)
 
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師
大山 裕太郎
(おおやま ゆうたろう)
  • 救急
 
医師
河口 拓哉
(かわぐち たくや)
 
  • がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

可能な検査・治療・器械について

救命救急センターは、現在全国で286ヵ所、東京都で26ヵ所ありますが、当院救命救急センターは昭和52年に全国に先駆けて、最初に指定を受けた東京都3ヵ所のうちの一つです。 特に生命にかかわる重症な急性傷病の方々に対して、その命を守る「最後の砦」、すなわち地域救急の要として国および東京都から特に指定された施設です。 平成11年4月に体制を一新し、救命救急医療を専門にした専任専従医を核に各科スタッフが協力し、設備施設を拡充させて、救命に必要な検査や手術が24時間できる体制を整えています。

救急専用の重症病床を30床(ICU8床、HCU22床)確保しています。 また重症者救急搬送用に特別に許可を得たヘリポートも病院屋上に設置し、多摩あるいは伊豆諸島、他県などの広域からの救急ヘリ搬送に運用しています。

救命救急センター ヘリポート救命救急センター

 

本年度の実績

平成29年度の救命救急センターへの搬入数は1,648例うち入院診療数は1.431例、対前年比+324例の増加、救命率68.4%。搬入数増加に伴い当科で扱う緊急手術も例年の50例前後から86例に増加した。疾患分類でみると【( )内は前年度増減数を示す】心肺停止202例(+19)外傷194例(+26)脳血管障害155例(+45)循環器疾患142例(+61)呼吸不全88例(+1)感染症69例(+13)消化管出血49例(-1)急性腹症49例(+3)血管緊急症62例(+21)中毒45例(+30)意識障害33例(+28)となっています。

また近年妊婦に特化した救急搬送、通称スーパー母体救命システムの運用も増加しており実際に則したシュミレーションを毎月開催し可能な限り応需できるよう産科との連携を密にしています。いっぽうで高齢者(75歳以上)の入室件数は全体の41.8%を占め(昨年度より0.1%増加)特に85歳以上の超高齢者も16.3%となっており日々高齢化社会の波を実感しています。救命救急医療といえども終末期医療を見据え、ひたすら救命・延命をはかるのではなく全人的な医療を実践できるよう配慮しています。院内に対しては院内急変対応(院内ホット体制)も当科の重要な責務であり、本年度は昨年度より21件減少し61件の要請に対応しました。加えて「これから容態が悪化しそうな患者さん」に対して周知させるRRS(Rapid Response System)の件数は159件と昨年度同様に要請が多くRRSの増加によって院内ホットの減少が見込まれるのが理想ですが今後の事例検討、事後検証を行い更にハイレベルな医療安全に貢献できればと願っています。

2017年度救命救急センター搬入数 1,431例
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心肺停止202
外傷194
脳血管障害155
循環器疾患142
呼吸器疾患88
感染症69
消化管出血49
血管緊急症62
急性腹症49
中毒45
意識障害33
その他343
2017年度救命救急センター搬入数1431

臨床指標

Clinical indicator
1.SAPS Ⅱ(Simplified Acute Physiology Score (SAPS) II calculator to predict hospital mortality)による予測死亡率と当院集中治療室での死亡率の比較

救命救急科は、一般的な入院患者に比較して重篤な患者が多く死亡率は高い。呼吸や循環、電解質の多くの問題に対してプロトコールに則った標準的な治療を行うことで死亡率を改善させる試みをしている。我々の集中管理の妥当性に関して、一般的に用いられる予測死亡率と実際の死亡率を比較した。

集中治療室での予測死亡率は種々あるが、主にヨーロッパで用いられる重症度スコアがSAPSⅡ scoreがある。血圧、意識レベルなどの生理学的な変数に年齢、入室形態(術後患者なのか、内科患者なのか)、基礎疾患の有無などを考慮したスコアリングシステムである。 入室24時間での最悪値を用いて、このスコアは算出される。 当科では集中治療室入室全患者のSAPSⅡを算出しており、このスコアから以下の式で予測死亡率が算出される* 。

18-214.png

*Crit Care Med. 1998 Nov;26(11):1793-800.


今回、2017年4月から2018年3月の間に集中治療室に入室した患者でSAPSⅡを算出し、予測死亡率とICU入室した患者の実際の死亡率を検証した。

ICU入室患者総数SAPS Ⅱ score
(Median(IQR))
SAPS Ⅱによる
予測死亡率
(Median(IQR))
全死亡数粗死亡率
59446.0
(30.3-63.0)
37.0%
(10.6-73.6)
6010.1%

SAPS Ⅱ scoreから算出される予測死亡率と粗死亡率を比較すると、死亡率が低下していることから、集中治療室管理が適切に行われている可能性がある。加えて、JIPAD**(Japanese Intensivecare PAtient Database)の2016年の年次レポート(http://www.jsicm.org/jipad/)では、ICU入室患者のSAPSⅡ scoreが33(25-45)であり、他の施設と比べても入室患者の重症度は低くなく、むしろ高い傾向がみられている。
このことから、当集中治療室での管理の妥当性が評価されたと思われる。

**日本集中治療学会が運営している日本の多施設ICUデータベースであり、主に大学病院や市中大病院のICUの治療成績や入室患者のデータを集計している。

受診するにあたってのお願い

救急外来

一般救急診療はいつでも対応します。

救急センター1階にて平日日中は内科総合診療科が、また、夜間休日は内科・外科・小児科・産婦人科・脳神経外科・整形外科の各科医師が診療しています。迅速的確な救急診療に努めていますが、より重傷で緊急度の高い方が診療や入院で優先されますので、状況によりお待ちいただく場合もあります。
どうか御理解・御協力いただきます様お願い致します。

お問い合わせ
電話 0422-32-3111(代表)
休診日
土曜、日曜、祝祭日
5月1日(赤十字創立記念日)
12月29日〜1月3日