臨床研修部
- 初期臨床研修について
- メッセージ
- 過去三年間の初期研修医
- 初期臨床研修プログラム
- 医学生の個別病院見学について
- 臨床研修病院年次報告書
1.初期臨床研修について
研修医教育に長い歴史があります
30年以上前から臨床研修医を採用しており、研修医の存在は当然という雰囲気が病院にいきわたっています。
研修医を教え、研修医に教えられながら、共に救急医療や地域医療を担っています。
当院の研修の特徴
①指導スタッフがいっぱい
- 常勤医が240名(指導医90名余)と医師が多い病院なので、多数の医師からの指導が受けられ、大学での研修と同様の緻密な診療や症例検討を学ぶことができます。
- 1999年には臨床研修部が、2007年には教育研修推進室が設立され、研修環境の整備・研修医の要望への対応・研修医のメンタルヘルスなどにあたっています。部員・室員には看護師・技師・事務職員なども入っており、病院職員全体で研修医を育てる風土です。
- 指導医の教育にも力を入れており、病院独自の臨床指導医養成講習会も毎年開催しています。現在、指導医の8割以上が臨床指導医養成講習会を受講済みです。
②地域に根ざした病院、かつ、診療の質の高さは大学に負けない
- 地域基幹病院として診断や治療の難しい患者が多数来院し、大学病院と同レベルの質の高い医療を提供しています。
- ICU/HCU・GICU・地域周産期センター(NICU)などが整備されており、集中医療や救急救命医療が充実しています。
- がん診療連携拠点病院として、多くの悪性腫瘍患者さんの診療にあたっています。
- 2007年には研修教育や一次救急二次救急を担当する総合診療科やSCU/脳卒中センターが開設され、2008年には乳腺科や感染症科も開設され、専門診療科もさらに充実しました。
③救急研修は看板
- 当院の研修プログラムの特徴の一つは、1年次と2年次に救急救命部での三次救急研修が8週ずつ計16週間と長いことです。
- それ以外の期間は、夜間や休日の日当直研修があり、初期研修医2・3名で12人の当直医とともに救急外来で一次救急・二次救急診療を担当します。
- 救急車を年間10,000台前後受け入れる本邦有数の救急病院の第一線で、あらゆる診療科のwalk in で来院される一次救急から救命ホットラインで搬送される三次救命医療までを学ぶことができ、2年次には飛躍的に臨床能力を身につけることができます。
- 日赤なので、災害救護活動に参加できます。
④学習の機会は多彩
- 研修医のためのカンファレンス、研修医同士のカンファレンス
- 1年生が研修を開始する5月から7月までは2年目研修医によるスタートアップガイドがあります。また、救命救急科、総合診療科による勉強会が毎週火・水・木の夕方、研修医による勉強会が金の夕方にあり、勉強の機会は豊富です。
- 研修医が企画する独自の講演会を年に1、2回開催します。
- 各診療科のカンファレンス、病院主催の症例検討会・CPC、医療安全や医療倫理に関する講演会などが多数あります。
⑤研修医をバックアップしたい
- 1999年全国の赤十字病院に先駆けて臨床研修部が開設されました。
- 一人一人の机が用意され、インターネット対応、Up To Date対応、図書室など環境が整っています
- 宿舎、職員食堂など厚生設備が整っています。
- アルバイトをしなくても十分生活できる給与を支給しています。
- 当院で初期研修を経験した先輩たちがチューターとして、個々の初期研修医にアドバイスをします。当院での研修がよりよくなるように、指導医や病院全体に働きかけをしてくれることもしばしばあります。
⑥愛の病院で和気藹々と
- 研修医が和気藹々としており、お互いにサポートしあう温かい雰囲気が、当院の研修の一番の特色です。でも、充実した研修成果を上げるためには、上級医に自分から体当たりしていく積極性が必要で、「与えてもらおう」という受身の姿勢の人には当院の研修は向いていないと言えます。
2.メッセージ
初期臨床研修部から
初期臨床研修医 1年目
東 章
はじめまして!初期研修病院選びに悩んでいる方へ、少しでも参考になれば幸いです。私は小中高大と千葉に住んで地元の学校に通っていました。初期研修の2年間くらいは東京に出て出身地も大学も違う人交流したいと思い、東京の病院を志望していました。その中でも武蔵野赤十字病院を選んだ理由は恵まれた環境で素敵な方々と働くことができると感じたからです。見学に行った際に忙しい中でも丁寧に対応してくださった研修医の先輩方や親切に話しかけてくださった看護師や事務の方がとても印象的でした。とは言っても人の良さ、環境の良さはどうしても入って働かなければわからない部分が多いです。まずは見学に来て少しでも興味を持ったらぜひ受験してみてください!
初期臨床研修医 1年目
瀬尾 拓来
はじめまして。皆さんはまだまだ研修先の病院選びに頭を抱えていることと思います。立地、雰囲気、救急、仲間、福利厚生など皆さんの関心事は様々だと思いますが、当院はそのどれもが都内屈指の充実度です。特にここで強調したいのは、成長のチャンスがたくさんあるという事です。実際に初期研修を始めると日々分からないことだらけですが、上級医の先生方のみならず他職種の方に質問をしても、嫌な顔一つせず親切丁寧に教えていただけます。また先生方による勉強会はなんと年間100回以上開催されます。ここまでサポートが充実した病院は中々ないのではないでしょうか?「あの病院、見学行っておけばよかったな…」そう後悔する前に、まずは是非一度当院の見学にいらしてみてください。研修医一同、心よりお待ちしております!
初期臨床研修医 1年目
天間 雄祐
はじめまして。皆さんはどのような臨床研修を行いたいと思っているでしょうか。病院を選ぶにあたり、診療科の揃い方・立地・給料など考慮する要素は多岐にわたります。そのため私自身もとても迷っていましたが、武蔵野赤十字病院を見学したことが私の病院選びの決め手となりました。臨床的知識だけでなく医師としての姿勢を含めて教育する上級医の方々と全力で食らいつく研修医の方々、そして、サポーティブでとても雰囲気の良いコメディカルの方々。「こんな素敵な方々と共に働きたい」という思いから当院で働き始めた今、向上心溢れ、互いを尊重し合う同期とともに最高の環境で勤務できており、見学当時の感覚は間違っていなかったと改めて感じております。まずは是非一度見学にいらっしゃって当院の良さを感じてみてください。きっと病院選びに迷っている皆様の参考になるのではないかと思っています。研修医一同お会いできるのを心待ちにしております。
初期臨床研修医 1年目
黒岩 駿
こんにちは。研修先の病院を選ぶのは難しいですよね。私も京都に住みながら、実習の合間に関東の病院見学に通っていました。職場を選ぶ上で重要なのはやはり人の雰囲気だと思います。私も武蔵野赤十字病院のバイタリティに溢れ、明るくお互いを助け合う先輩方の雰囲気を見てここで働きたい!と思うようになりました。実際に働いてみても研修医をしっかりと鍛えてくれる環境・文化があり、ここでキャリアのスタートを切ることができて良かったと感じています。東京の病院は倍率が高く気が引けてしまうかもしれませんが、私達も1年前は同じ気持ちでした。最後はご縁だと思うので、ありのままの自分をぶつける事が大事だと思います。是非一緒に研修生活を送れたら幸いです!お待ちしております!
初期臨床研修医 1年目
河内 はるき
こんにちは!これを読んでくださっている皆様は、初期研修先の病院選びで悩んでいることと思います。私が武蔵野赤十字病院を選んだ理由は、面倒見の良い上級医の先生やコメディカルの方々に恵まれていると感じたからです。職種間、診療科間の垣根が低く、スタッフ一丸となって熱心に指導していただけます。また、研修医も戦力として見てくださっており、当事者意識を持ちながら自ら手を動かして学べる点も魅力です!少しでも興味を持ってくださったら、まずは一度見学にお越しください!皆さんと一緒に働けることを、研修医一同楽しみにしています。
初期臨床研修医 2年目
長谷川 凪沙
こんにちは。マッチング試験と言われると自分が試されてるみたいで緊張しますよね。実際はマッチングは文字通り病院との相性を確かめる場だと思います。入職し1年が経ち、面接官という遠い存在に感じていた先生方は研修医を1番近くで見守り温かく指導してくださる上級医であり自分は一緒に働くチームの一員になるのだと実感します。研修制度や人数など病院を選ぶ基準は様々ですが、この病院の一員になりたい、一緒に働きたいと思う病院を選ぶのが第一かと思います。当院の特徴は、医師のみならず病院全体の温かく手厚く人を育てようというという雰囲気と、バイタリティ溢れる研修医たちが切磋琢磨し楽しく学んでいくところではないかと思います。興味を持ってくださった方は是非1度見学にいらしてください。研修医一同お待ちしております!
初期臨床研修医 2年目
池田 紘一
こんにちは。
研修病院選びで困っている方がほとんどだと思います。病院選びの基準としては個人個人でいろいろな物差があると思いますが、少しでも参考になればなと思います。
この1年間武蔵野赤十字病院で働いて最も感じたことは「雰囲気の良さ」です。
武蔵野赤十字病院では教育に力を入れていて、先輩・上級医の方々が丁寧に指導してくださるのはもちろんのこと、コメディカルの方々も熱心に指導してくださり、成長を実感することができます。またやる気と元気に溢れた同期にも恵まれ、仕事では切磋琢磨しつつ、プライベートでは趣味や息抜きをして充実した研修生活を送ることができています。
このパンフレットを読んで少しでも興味を持った際には、気後れせずに見学して実際に雰囲気を確かめに来てください。みなさんが見学に来ること、また一緒に働くことができることを楽しみにしています。
初期臨床研修医 2年目
鈴木 有希
パンフレットを手に取ってくださりありがとうございます。このパンフレットを読んでいる皆さんは研修先選びに迷っていることと思います。人気病院で自大学からマッチした人が過去5年はいなかったので見学に行くかすら迷いましたが、見学に行ったらあまりの雰囲気の良さに気が付いたら応募していました。思っていた以上に同期や先輩後輩との仲がよく仕事のことからプライべートまで何でも気軽に相談でき、勉強会や日々の業務のなかでの教育体制が充実しているので、日々色々なことを学びつつ楽しく働くことができています。自信をもってお勧めできる研修先なので、見学に行くか迷っている方は是非一度見学に、応募するか迷っている人は是非応募してみてください!皆さんとお会いできることを楽しみにしています!
3.過去三年間の初期研修医
2022年度採用 男性8名 女性2名
- 筑波大学
- 千葉大学
- 東京医科歯科大学
- 東京大学
- 慶應義塾大学
- 昭和大学
- 横浜市立大学
- 奈良県立医科大学
- 佐賀大学
2023年度採用 男性3名 女性7名
- 千葉大学
- 東北大学
- 東京医科歯科大学
- 東京慈恵会医科大学
- 横浜市立大学
- 北海道大学
- 信州大学
- 香川大学
- 順天堂大学
2024年度採用 男性6名 女性4名
- 京都大学
- 富山大学
- 東京医科歯科大学
- 浜松医科大学
- 九州大学
- 国際医療福祉大学
- 千葉大学
- 宮崎大学
4.初期臨床研修プログラム
プログラムの目的と特徴
目的
初期臨床研修医が当院の理念のもと、当院の研修理念に基づき、すべての医師に求めらる基本的臨床能力(知識、技術、態度)を習得し、あわせて円満な社会人に求められる人間性・社会性を涵養することで、最適の医療を提供し病者の苦しみを和らげその人生を支える援助者となる基礎を確立することを目的とする。
特徴
- 内科・小児科・外科・産婦人科を中心とする全診療科のプライマリ・ケアを、多数の症例を経験することで習得できる。
- 救命救急科・麻酔科に十分な研修期間を配することにより、集中医療・救急医療の基礎を習得できる。
- 指導医、上級医からの研修講義により実地臨床に必要な知識・技能を修得できる。
- 各診療科研修終了ごとの評価、模擬患者参加による医療面接演習などにより、医師として必要な態度の教育を十分行う。
- 研修スケジュール・選択科の履修については、各研修医の意向を配慮して決定する。
研修理念
健康上の諸問題を持つ患者が、その問題を自ら解決し、あるいは対処するのを、適時、的確に援助するために、臨床医として必要な基本的知識と技術を習得し、あわせて医師としてのふさわしい態度と習慣を身につける。
到達すべく望ましい医師像
- 生涯にわたって教育・学習を続ける態度・習慣を有する。
- 科学的妥当性、探究能力を有する。
- 高い倫理性と豊な人間性を有する。
- 社会の発展に貢献する使命感と責任感を有する。
- 自己の能力の限界を自覚し、他の専門職と連携する能力を有する。
- チームのコーディネーターとしての機能を有する。
- 後輩の医師を育成する能力を有する。
- 地域の指導的役割を果たす能力を有する
研修プログラム例
1年次 | オリエンテーション | 内科 | 救命救急科 | 外科 | 麻酔科 | 総合診療科 |
4週 | 16週 | 8週 | 8週 | 8週 | 4週 |
2年次 | 精神科 | 小児科 | 救命救急科 | 産婦人科 | 総合診療科 | 地域研修 | 内科 | 選択 |
4週 | 4~8週 | 8週 | 4週 | 4週 | 4週 | 8週 | 8~12週 |
研修期間
2年間(オリエンテーション4週、基本研修84週、選択研修8週)
内科32週、外科8週(うち4週を外科系に変更可能)、
救命救急科16週、麻酔科8週
小児科4~8週、産婦人科4週、精神科4週、地域医療4週
内科は、1年次と2年次に総合診療科を4週ずつ必修、循環器内科、消化器内科/内分泌代謝科、呼吸器内科/脳神経内科、腎臓内科/血液内科の4グループから3つ以上選択する。(1グループ2科を8週)
救命救急科は、1年次に8週、2年次に8週選択する。産婦人科は原則として2年次に選択する。
精神科、地域医療は2年次に選択する。
精神科の一部に当院精神科での外来研修を含める(リエゾン精神医学研修)。
地域研修では、浦河赤十字病院(北海道)または、武蔵野市、三鷹市の医療機関を選択する。
選択研修8週
研修科の選択は任意とし、基本研修を選ぶことも可能である。1診療科のみを履修することは好ましくない。
履修が不十分な科がある場合には、その科を選択する。
ローテーションスケジュールは、オリエンテーション期間中に、研修医自身の希望を踏まえて、臨床研修部長、各科代表指導医が協議・調整して作成する。2年次開始時に、1年間の研修を振り返り、より効果が上がるように、スケジュールを部分的に修正する。1年次、2年次の中で研修する順番は研修医の重複を避けるために研修医ごとに異なるが、各科の期間は同一である。